あれからのことはよく覚えていない。
人間、嫌な事は理解しないようにするみたいだ……

でも、
遊が珍しくスッゴい剣幕であいつらを殴ったような…殴ってないような




今、
アネキに逢いたい




アネキに逢うだけで
世間だとか…
そんな上辺のものなんか

そんなことどうでもいい、
ってぐらいにアネキのことが好きなんだって想えるんだ。




『ただいま』

俺はアネキが居ない家に帰った。



テーブルの上には夕飯と書き置き

“出席日数ヤバいよ… 今日はちゃんと学校行ってきます。先に寝てていいからね”