「じゅーん! 起きてッ」


アネキの苦しそうな声で目が覚める。

「もー、離して…苦しい」


泣きそうになりながら俺をどかせようとしているのに少しムッとするけど、
よく見てみたら小さなアネキを押しつぶすように抱き締めていた



『ごめん…おはよ』


「おはよ。もう、准…あたし死ぬかと思った」

『ごめん』

チュ
と軽いキスをすると拗ねるような顔はどっかにいき、
真っ赤になって布団に隠れる。



「准、反則っ!」

『何がだよ、顔見せて?』

「やだやだ。今は駄目」