「准(ジュン)!! お前も今日、溜まり場に寄ってかね?」

『あぁー… 今日はパス。アネキが帰ってくるのが早いんだわ』

「っ!? 早く帰ってやれ! 香奈(カナ)お姉様の為にっ!! 俺もあんな可愛いアネキ欲しい~」

『……言ってろ』


そう言って俺は学校を後にした。




篠山 准(ササヤマ ジュン)
17歳
健全な普通の男子高校生。

…いや、
普通じゃねぇか




俺は

アネキを

一人の女としてしか

見れないのだから――――