じりじりと、真上に上った真夏の太陽が背中を焼く。

工場から与えられた通気性の悪い作業着は、重く、蒸れていて、中に着ているTシャツがべったりと肌に張り付き気持ち悪くて仕方なかった。

絶えられず上着は脱いだが、流石にTシャツにまではその手をかけることはできず

間違っても変質者にはなりたくない俺は、不快感を取り除きたくなる衝動を押さえ、歩みを進めた。


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