「ま、そういうことだから。あたしたちはもう先生にちょっかい出さないし、お店にも行かないよ」
だから安心してね。
と、お姉サマはにっこり笑って、あたしの肩をポンポンと撫でた。
そして。
「さっさ茜ちゃんは謝ってくれたけど、それはあたしたちのほう。いろいろとズケズケ言っちゃってごめんね。あたし以外は寝ちゃってるけどさ、気持ちはみんな同じだから。許してやって」
そう、本当に申し訳なさそうに頭を下げてくれた。
「そんなっ、やめてください!あたしのほうこそ・・・・!」
似たようなことを3回も聞かされて、もうウンザリだったはずなのに・・・・ホント、申し訳ない。
ここに来た日、サトルさんに頭を下げられたときと同じ感覚だ。
年上に、しかもお姉サマにだと、どうしたらいいか分からない。
・・・・あれ、でも。
「ちょちょ、ちょっと待ってください!これでもう3回目なのに、なんであたしの話を最後まで聞いてくれたんですか?」
「へ?」
「どうして途中で“聞いた”って教えてくれなかったんですか?」


