心の底からって感じで、ちょっと同情の目もして言うユカちゃん。

「これ食べて元気出してね」と、タコさんウインナーを2匹おすそわけしてくれた。


「ごめんね、隠し事してたみたいになっちゃって。ユカちゃん、俺様が好きだって言ってたからさ、あの、その・・・・」

「ううん、そんなことないない!じゃあ、浅野君と図書館に行ってるのは数学を教えてもらってる、とか? 居残り対策?」

「うん」

「そうだったんだぁ。はぃはぃ、そういうことかぁ・・・・。で、さっきの話に戻るわけだね!」

「え・・・・うん」


てっきりあたしは隠し事をしていたのを咎められると思っていた。

いい気だってしないし、あたしたち友だちじゃないの? って、言ってくれなかったことを悲しむと思った。

あたしだったらそうだもん。


「浅野君にドキッ!塾の先生にまたまたドキッ!むふふ・・・・茜ちゃんも忙しいねぇ」


けれどユカちゃんは全然そんなことはないみたいで、すごーく楽しそうに・・・・というか、面白がるように笑っている。

う、なんか嫌な予感・・・・。