しなやかな腕の祈り

ページを更に送っていくと、あたしが誕生した瞬間の写真があった。

分娩台であたしを抱いて笑うお母さんを抱きかかえて涙するお父さん、おじいちゃん、おばあちゃん。

秀一叔父さんも静香叔母さんも写っている。

それともう一人…

あたしの知らない人が写っていた。

おじいちゃんにそっくりなのが一目瞭然の、体が小柄な男の子。

写真で見る限りは中学生くらいだろう。

こんな人は、親戚の中に居ないはずだ。


「またミステリーだわ」



呟いてみたものの、本当にミステリーだ。

この家に一体いくつの秘密があれば報われるのか…と思うと、最早涙さえ出てくる。

知らないだけかも知れない。

もしかしたら分からないだけで、ちゃんと親戚同士顔を合わせているかも知れない。