しなやかな腕の祈り

目が覚めると、あたしは自分の部屋のベッドにいた。
静香叔母さんが心配そうにのぞき込んでいる。



「大丈夫??」

「あたし…どうやって帰ってきたの」



叔母さんは言葉に詰まって
表情を濁らせた。



「たまたま通りかかった人が
近所の人やったんよ。」



嘘。
絶対に嘘だ。
近所の人だったって無難な嘘を
叔母さんはあたしについている。



「そっか」



体を起こして窓の外を見てみた。
もう昼前なのか、外は冬特有の煌めきを帯びて
北風を好き勝手に吹き荒れさせている。



ふと、家の前に白い車が止まっているのが目に付いた。