「…ないよ。
写真を一回見ただけ」
「俺、今の母親ってさぁ
実の母親の弟の嫁さんなんだよね。
だから、本当の父親じゃないけど
一応父親もいてる」
「お母さんだけじゃなかったっけ…隆弘んとこ」
「あれは嘘。
実は叔父さん夫婦に育てられてる」
こんな偶然ってあるのだろうか。
隆弘も、叔父さん夫婦に育てられた人間だった。
「それならそうだって、最初に言え」
少し心が曇った気がした。
当たり前なのに、そんなの普通なのに
隆弘に二つ嘘をつかれていたと
ネガティブに考えてしまって
心が曇った気がした。
「俺、だから本当の親父とお袋の記憶…
ただの一つもない」
隆弘の吐き出す煙草の煙が
静かに空に立ち上っていく。
「何で…最初からそう言わんだの??
あたし同じ境遇なんやから
普通に言ってくれてもええゃんか」
あたしの膨れっ面をみて
隆弘はニコッと笑って
「お前に近づくために
そんな嘘をついてた」
そう言った。
「何から何まで同じ境遇じゃ
何か怪しまれるって思った。
この用心深くて無駄に疑い深いの
親父譲りらしいんやけどさ。
俺、そんなん言われても
分からんやん」
写真を一回見ただけ」
「俺、今の母親ってさぁ
実の母親の弟の嫁さんなんだよね。
だから、本当の父親じゃないけど
一応父親もいてる」
「お母さんだけじゃなかったっけ…隆弘んとこ」
「あれは嘘。
実は叔父さん夫婦に育てられてる」
こんな偶然ってあるのだろうか。
隆弘も、叔父さん夫婦に育てられた人間だった。
「それならそうだって、最初に言え」
少し心が曇った気がした。
当たり前なのに、そんなの普通なのに
隆弘に二つ嘘をつかれていたと
ネガティブに考えてしまって
心が曇った気がした。
「俺、だから本当の親父とお袋の記憶…
ただの一つもない」
隆弘の吐き出す煙草の煙が
静かに空に立ち上っていく。
「何で…最初からそう言わんだの??
あたし同じ境遇なんやから
普通に言ってくれてもええゃんか」
あたしの膨れっ面をみて
隆弘はニコッと笑って
「お前に近づくために
そんな嘘をついてた」
そう言った。
「何から何まで同じ境遇じゃ
何か怪しまれるって思った。
この用心深くて無駄に疑い深いの
親父譲りらしいんやけどさ。
俺、そんなん言われても
分からんやん」


