外はかなり寒かった。
冬は寒いから嫌い。
何をするにも覚悟がいるから。
でもやっぱり、鳶の仕事に就いて
ある程度は冬の寒さにも慣れた。
でも…嫌いだ。
何か思い出しそうな
物悲しい冬の風だけは
あたしの心に馴染まないから。
隆弘は家の前の道路の向かいにいた。
黒のエルグランドの運転席から
夜中と同じサングラスをかけて
あたしに向かって手を振っている。
周りを確認して、誰もいないかを見た。
急いで車に乗り込むと
隆弘が缶コーヒーを買っておいてくれてあった。
「ごめんな、急に呼び出して」
煙草に火を点けながら隆弘は言った。
「いいよ。ってか、どこ行く???」
コーヒーの温度で手を温めながら聞いた。
隆弘と二人で会ったりすれのは
紛れもなく今日が初めてだ。
何を話せばいいのか、何をしたらいいのか
あたしには全く分からなかった。
「晩飯、食った??」
「まだやよ。」
「じゃあ、飯食おう」
あたしが悩んでいるのを見破ったように
隆弘が行き先を決めてくれた。
「ありがとう」
意味も分からず礼を言った。
冬は寒いから嫌い。
何をするにも覚悟がいるから。
でもやっぱり、鳶の仕事に就いて
ある程度は冬の寒さにも慣れた。
でも…嫌いだ。
何か思い出しそうな
物悲しい冬の風だけは
あたしの心に馴染まないから。
隆弘は家の前の道路の向かいにいた。
黒のエルグランドの運転席から
夜中と同じサングラスをかけて
あたしに向かって手を振っている。
周りを確認して、誰もいないかを見た。
急いで車に乗り込むと
隆弘が缶コーヒーを買っておいてくれてあった。
「ごめんな、急に呼び出して」
煙草に火を点けながら隆弘は言った。
「いいよ。ってか、どこ行く???」
コーヒーの温度で手を温めながら聞いた。
隆弘と二人で会ったりすれのは
紛れもなく今日が初めてだ。
何を話せばいいのか、何をしたらいいのか
あたしには全く分からなかった。
「晩飯、食った??」
「まだやよ。」
「じゃあ、飯食おう」
あたしが悩んでいるのを見破ったように
隆弘が行き先を決めてくれた。
「ありがとう」
意味も分からず礼を言った。


