「キルト、キルト、起きて」

ゆさゆさゆさ、ゆさゆさ。

「起きてってば」

ゆさゆさ。

まどろんでいた脳をシェイクするのは、幼馴染のルーチェ。

「うぅん……もうすこし……」

キルトは、布団にもぐりこもうと、手足を縮める。