流れの早い川にもみくちゃにされ、歪んだ視界がグルグル回転する。

何故かわざわざ一緒にダイブしてきたらしい幼馴染みも、隣でグルグル回っていた。

暫く息を堪えてたえるが、やがて限界がくる。

「ぷふぁあっ」

ゴボガボゴブァッ。

吐き出される息が無数の泡となり視界を覆った。直後、胸がつまり、視界が暗くなる。

不安と恐怖でジタバタ暴れるうちに、キルトはいつしか意識を失っていた。