こんなに考えないといけないのは、あたしが“雨宮奏愛”だから。
身内がみんな芸能人なのに、あたしだけ芸能人じゃない。
パパやみんなだってあたしの存在、消したがる。
一回あったんだ。
みーんなが同じ番組の生放送に出てるのを、
あたしは1人で、家でその番組を見てた。
みんな全く別世界の人。
あたしだけ仲間外れ。
あの日、番組終わりにみんなでご飯食べに行ったって知ってるんだ。
その夜あたし声を押し殺して泣いたんだよ。
気付いてくれたのは祥也だけだった。
あの時から祥也はあたしの事気にかけてる。
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