そんな冗談に、いちいちドキドキなんてしてらんない。
だから、早く忘れるの。こんな気持ち。
「あれ、補習か?」
ガラガラとドアが開く音と同時にそんな声が聞こえた。
「あ、村川先生。」
「こちらは2学期からミラ先生の代わりに来てくださる…」
先生がそう紹介する金髪に青い目をした男性に、私は思わずその人の名前を口に出した。
「ジャスティン!」
「え、知り合いか?」
「…ミカ?」
知ってるもなにも…
「私のホストファミリーです。」
半年お世話になった、イギリスのホストファミリーだ。
「Nine to see you,Mika.」
久しぶりの再会に私は穏やかな気持ちになった。
「Justin,Nice to see you,too.」
そう挨拶をして、軽く抱擁。不思議だ。またジャスティンに会えるなんて…。


