それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜


ぶつくさと不満を口にする坂上くんと私だけの静かな教室。
外は、懸命に鳴く蝉の声。太陽だけを見つめる向日葵。

夏だなぁ。


すると、軽快な音楽が私のバッグから流れた。

やば…マナーモードにするの忘れてた。

「…出ていいよ、先生」

「あ…いいよ。」

悪いもん、坂上くんに。

「うるさいから、出てよ。」

その坂上くんの言葉に甘えることにした。出る前に、私はごめんね、と謝る。

「もしもし?」

『美加?俺。』

「詐欺なら間に合ってます。」

『馬鹿、俺だよ。章。』

分かってるよ、ちょっと言ってみただけ。