それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜


「はい、自分で調べてね。」

そう言い、私は坂上くんに英和辞典を渡す。

「え…電子辞書は?」

「ダメ。電子辞書なんて邪道!」

「時代考えろよ、先生。」


そう悪態をつきながらも辞書をめくる。素直じゃないな、もう。


「あー…日本人なんだから英語できなくても困んねえだろ。」

「困ります。どこ受験するにせよ、英語は受験教科です。」

「だるっ…」

大きな欠伸をする彼に私は小さく溜め息。