それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜

「おいおい、泣くなよ先生〜。」

くすくすと笑い私の頬に伝う涙を拭く。あったかい手。

「だって、嬉しいんだもん。」

そう言うと、坂上くんは小さく笑って口を開く。

「俺、夢ないんだよね。将来なりたい職業なんてないし…でも、大学進学しようと思うんだ。」

真剣な眼差しで彼はゆっくりと語り始める。

「そう。将来のことを急に決めろなんて言われても困るよね。だから、今すぐ決めなくてもいいと思う。ゆっくりでいいんだよ。」