それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜

「坂上くん、相談ってなに?進路のことよね?」

そう尋ねると、坂上くんはゆっくり頷いた。

「私でよかったかな?まだ新米で頼りないよ?学年主任な…」

そこまで言いかけた私の声に、被せるように声を発した彼。

「先生じゃないとやだ。」

まるで子供のように不機嫌そうに頬を膨らます。

「それって…」

「恋とか、そういうの抜きで"柳先生"に相談したい。俺のこれからの人生をさ。」

涙で視線が滲んだ。
そんな嬉しい言葉、ないよ。教師なら誰もが欲しがる言葉。

これからの人生、今よりもずーっと長い生きる道を私に相談してくれる。
私じゃないとやだとまで言ってくれた。

私は幸せすぎる。