それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜

「―先生。」

職員室へ向かおうとする私を坂上くんは呼び止めた。

「なに?」

「…あのさ、相談したいんだ。その、進路のことで。」

私は彼の担任。断る理由などあるわけがない。

「わかった。進路相談室空いてるかな?」

嬉しかった。教師として、担任として認められたようで。そりゃあ、か…彼女として頼りにされるのも嬉しいけど私は高校教師。教師として生徒の信頼を得たい。

「ちょっとそこで待っててね?すぐ戻ってくるから。」

私は普段走らないの、と注意する身だけど走って職員室に向かった。