それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜

その言葉に振り返ると、坂上くんがいた。あの偶然会った日以来初めて言葉を交わす。

「そうかな、」

「うん。まあ…俺よりか先生はずっと澄んでるよ。」

そうどこか悲しげな瞳で私を見て言った。

「…ありがとう。」

「先生、はい。」

坂上くんは私の元に来て、カフェオレを手渡す。ひんやりした感覚。その冷たさからさっき買ったばかりなんだと思った。

「これ…、」

「補習のお礼。」

「…らしくないね。」

「先生酷い。」

私達の視線は交わって、お互い笑みを零す。

「先生は、そのままでいいよ。」

十分澄んでるからさ
と彼は言う。