それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜

『ところで、ジェーンさんはとても綺麗ですし、他のメンバーも素敵な方ばかりですが、メンバー内での恋愛ってあるんですか?』

通訳からその質問を聞いて、ジェーンは小さく笑った。

『ないですね。私はメンバーに恋って感情なんて抱きません。強いて言うなら…私は彼らの"音"に恋してます。ケビンのギター、ジャックのドラム、ルカのキーボードそしてクリスのベース。彼等の織り成す音楽、そして人間性を心から愛してます。』

その言葉に私は目を細めた。彼女の音楽への、バンドへの愛を感じて、アーティストそれが彼女の天職なんだなと、思ってほほえましかった。

『そうですね。俺達はジェーンの声と詞に惚れてて、彼女の人間性も素晴らしい本当に魅力的な女性だけど、やっぱり仲間としか考えられないです。』

ケビンと呼ばれた茶髪の彼のその言葉にジェーンは照れたように微笑んだ。

『それに明るい通り越して煩いんですよ。』

そう笑うさっき喋った黒髪の…クリスに静かに、と人差し指を口に付けるジェーン。

その時、テレビで初めてFelizをみたその時、ジェーンは大人気のアーティストだって再認識して、この間会ったばかりなのに、少し遠くの存在に思ってしまった。