美味いに決まってるだろ?
優季が俺のためだけに作ったケーキなんだから。
お前の愛がぎっしり詰まっているんだもんな…
と、勝手に俺ひとりで思っているだけのことなのだが…。
「昨日、テレビに出てた宮園社長もパーティーに来てくれて、お前のケーキ美味いって言ってたぞ!」
『えっ…あの社長さんが?
そう…
食べてくれたんだ…』
一瞬驚きを見せた優季だったけれど、嬉しいような悲しいような、何とも言えない表情に変わった。
でも、これが何を意味しているのか、この時の俺にはわからなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…