でも、せっかく優季が淹れてくれたから、
「疲れてるのにありがとな。
いただきます。」
フーッと息を吹きかけ、一口飲む。
あれ?
「このアールグレイ、飲みやすい…」
俺の言葉に、優季は満面の笑みを浮かべ、
『でしょでしょ?
実は私、ホットのアールグレイって苦手なんだけど、このブランドだったら美味しいし飲みやすいから、好きなの!!!
勇輝はお子ちゃまだからミルクティーの方がいいかな?と思ったけど、ケーキも紅茶も美味しく味わって欲しかったから、大人の味にしてみました。』
相変わらず、微量の毒を含ませながら、いいことも言う。

