確かに兄さんは頭脳明晰、成績優秀… だが、リーダーシップをとれるような人間ではない。 ブレーンとしてなら超一流だと思うが… だから、俺だっていうのか!? 冗談じゃない!!! 「清水さん、申し訳ないが、俺は親父から勘当されたんだ。 だからあの家とは無関係だし、何が起きても戻るつもりはない。 そういうわけだから、もうここには来ないで欲しい。ほっといてくれないか! あと5分で講義が始まりますから、これで失礼します。」 俺は清水さんに強く言い放つと、急いで講義室に向かった。