モーター音は治まる様子もなく、続いていた。 何やってるんだ? 気になる… ちょっと覗きに行ってみるとするか。 俺は急いで着替えると、優季の部屋に行った。 ピンポーン! 『はぁーい!』 優季が出てきた。 「勇輝、私忙しいから、ご飯食べるなら勝手にパンでも焼いて食べてちょうだい。」 そう、俺達の間は、この1年、全くといっていいほど進展もなく、 ずうずうしくメシをたかりに行っては、優季に怒られている… まるで、姉と弟のような関係…。