もし、優季が宮園社長の娘だとしても、社長は懐の大きな温かい女性だし、優季だってもう立派な大人だ、
始めはわだかまりがあっても、あのふたりならきっといつか分かり合える…
そんな気がした。
深夜3時、
ようやくマンションにたどり着いた。
閉店後にホストとスタッフで俺の誕生日を祝ってくれた。
俺の分のバースデーケーキは、宮園社長に出してしまってなかったのに、
洋子さん、オーナー、ホスト連中が、一口ずつ分けてくれた。
やっぱり優季のケーキは大好評で、美味かった。
部屋に入って、冷蔵庫からミネラルウォーターを出そうとすると、
「何だこれ…?」
冷蔵庫のドアに何か張ってある。
優季からのバースデーカードだった。

