そうは思っても、眠いことには変わりない。 手をつねろうが、頬を叩こうが、 眠いものは眠い!!!! そう簡単に目が覚めるなんてことはない。 「そうだ、和磨くんに言って、コーヒーもらってこよ。」 そう思い、ベッドルームから出ようとすると、 『……優季、待って。』 背後で桜庭さんが呼んだ。 点滴が効いてきたのか、表情に明るさが出てきた。 ベッドサイドに戻ると、 「気分はいかがですか?」 問いかけると、桜庭さんは笑みを浮かべて、 『だいぶ楽になったよ。 ありがとう優季。』