何度でも Lovin' you!~season 2~




血管に針を刺すと、


「手を楽にしてくださいね。」


駆血帯を外し、針をテープで固定すると、点滴を落とすペースを調節した。



「気分悪くなったら言ってくださいね。」


桜庭さんは小さく頷くと、


『ありがとう。

腕を上げたな、優季。

ドクターだって俺の血管に一発で刺せる奴は少ないからね。』


そう言うと、疲れたのか目を閉じた。


腕を上げた、って…


私、あなたに会ったのも、点滴したのも、


今夜が初めてなんですけど…


桜庭さんの言動には、首を傾げたくなることが多すぎる。