『先輩、今、変なこと考えてなかった?俺と響が怪しいみたいなこと…』 ドキッ! ヤバい… バレてた…。 返答に困っていると、和磨くんはハァーッと大きな溜め息を吐くと、 『最近多いんだよね。俺と響がデキてるみたいに誤解されること… 勘弁してくれよ…俺が惚れてるのは響の才能だけ! 女がいいに決まってるだろ!!!』 うんざりといった表情で、力説する和磨くん。 それに同調するように、桜庭さんも『そうそう』と言わんばかりに、大きく頷いた。 考え過ぎだったのか。 良かった…