「……主任?」 どうしたというのだろう? 無敵の女、白川洋子がこんなにも動揺しているなんて… 『洋子、どうした?顔色が悪いぞ。』 透オーナーが心配そうに顔を覗き込んだ。 『な、何でもない…ちょっと疲れただけ。 とにかく野島、アンタは病み上がりなんだから無理しないこと。 光南医大に重症患者か… うちにも来るかもしれないわね。 ちょっと病院覗いてから帰るわ。透、行くわよ!』 主任は、香月先生と同様、何かあったら連絡するようにと言い残して、透オーナーと帰って行った。