ピリリリリ…
香月先生の携帯が鳴った。
『はい香月
……わかった…自宅待機している人間全員に大至急召集させろ!
俺もすぐ行く!』
先生は電話を切ると、私に聞いた。
『キミ、勤務先と名前は?』
「はい、桜ヶ丘総合病院で看護師をしております野島優季です。」
そう言うと、先生は私に救急バッグを渡した。
『俺は、光南医大高度救命救急センター医局長代理の香月だ。
今、ビル火災でうちの救命に重症患者が多数運ばれてくるという連絡があった。すぐに病院に戻らなければならない。』
先生の厳しい表情は、救命医…それも戦闘モードにシフトチェンジしたという何よりの証拠。

