何度でも Lovin' you!~season 2~




『あら、もうこんな時間…行かなくちゃ!

ケーキごちそう様。ケーキを作った彼女に美味しかったって伝えてね。』


社長を見送りに店の外に出る。



「社長、私のことを息子だと思ってください。寂しくなったらいつでもお付き合いさせていただきますよ。」


俺の言葉に社長はクスッと笑うと、


『ありがとう、勇輝。息子もいいけど、彼氏の方がいいかしらね?』


なんておどけて返された。







待たせていたタクシーに社長は乗り込むと、


『ねぇ、勇輝、私が何故あなたにホストとしてのノウハウを教えたのかわかる?』


確か、オーナーに弟分だった俺のことを頼まれたからだったような気がする。