勇輝を見ると、 食い入るように『響』と呼んだ彼を見つめていた。 どこまでも深い悲しみを帯びた瞳には、強気で自信家のNo.1ホスト勇輝の輝きは微塵もなかった。 ねぇ、勇輝、 あなたは今、どんな気持ちでこの演奏を聴いているの? 何故そんなに悲しそうな顔をしているの? あなたの過去には何があったの? 今のあなたは暗闇の中で怯える小さな子供のよう… ねぇ勇輝、 そんな顔しないで。 私が側にいるよ。 だから、安心して… 私は勇輝の隣に立つと、そっと手を握った。