ピアニストの男性が、私達の前を通り過ぎようとした時に偶然にも目が合ってしまった。 彼は驚いたような表情に変わり、その場に立ち止まった。 な、何なの? そんな綺麗な顔で見つめられたら、誰だってドキドキするじゃないの!!! 『僕の演奏、最後まで聴いていってね……ゆうき。』 笑顔でそう言うと、ピアノのあるステージに向かって再び歩き出した。 ゆうき、って…… あの人、 何で、私の名前…