『俺、送っていきます。どうせ隣だし…行こう優季。』
勇輝も察したのか、立ち上がり、いたわるように私の肩に手を置いた。
ドキン!と心臓が跳ね上がり、体が熱くなってきた。
『あなた達、まだ来たばかりでしょ?野島は私が送って行くわ。』
洋子主任は、私の肩に置かれた勇輝の手をそっと外すと、私を伴って店の外に向かって歩き出そうとすると、
『『『『キャーッ!』』』』
女性客の歓声と共にタキシード姿のひとりの男性が現れた。
透きとおるような白い肌に栗色のストレートロングヘア、
日本人離れした綺麗な顔立ちに優雅な雰囲気は、少女漫画の世界に出てくる王子様そのもの!!!
憂いを帯びた表情に女の子はしびれてしまうのだろう。

