『言ってるだろ?俺は本気でお前に惚れてるんだって。
今回のことで、お前を命の危険にさらしてしまったのに…謝ったって謝りきれないのに…そんな風に言ってくれるなんて…嬉しかった、本当にありがとう、優季。』
勇輝の顔が赤く見えたのは、夕日に照らされただけじゃない。
今日は、彼の名誉の為にも黙っておこう。
外はすっかり暗くなり、星がひとつふたつと瞬き始めた。
『そろそろ店に行く時間だ…退院したら、誕生祝いと快気祝いを兼ねて食事に行こうな。だから、スケジュール空けとけよ。
そうだ、プレゼントも買わないと…何にしよう?』
勇輝はもう退院後のことを考えている。
本当にイベント好きなんだから。

