何度でも Lovin' you!~season 2~




「ねぇ、本当にどうしちゃったの?」


俯いたままだった勇輝は、フーッと大きく息を吐くと、


『俺、真人さんに嫉妬した。亡くなってもなお、優季の中に居続ける真人さんに。
それに、俺には、親に感謝の心なんて持てない…あるのは憎しみだけ。』


そう言うと、唇を噛みしめた。


勇輝には、いったいどんな過去があるのだろう。


今までどんな人生を送ってきたのだろう。


理由はどうあれ、我が子に“勘当”という鉄槌を打ち下ろす親とは、どのような親なのだろう。


勇輝と出会って1年以上経っているというのに、私は勇輝のことを何ひとつ知らない。


ううん、知ろうともしなかった。