オーナーがうまくフォローしてくれて正直、ホッとした。
優季は俺の客ではないし、俺が優季に対して、特別な感情を抱いていることは、いくら懐の大きい社長とはいえ、まだ知られたくはない。
『そう、洋子さんの…
こんな優しいケーキが作れるなんて、きっと素敵な看護師さんなんでしょうね。
それにしても、勇輝も隅には置けないわね?
このケーキの子…本命でしょ?』
ドキッ!
意味深な笑みを浮かべる社長の言葉に俺は動揺した。
「え…いや…その…」
どう答えりゃいいんだよ…。
オーナーはオーナーで顔面蒼白だし…
『フフフ…顔真っ赤よ、勇輝。
久しぶりね、素の勇輝を見たの…』
社長は面白がって俺を弄り回す。

