お母さんは、目を潤ませながら花束を受け取ると、
『やっぱりあなたには優しい色の方が合うと思うわ…
そうだ!勇輝、あなたが優季にプレゼントしなさい。
いくつもお花屋さんを回って、
優季の喜ぶ顔を思い浮かべながら、優季にぴったりの花を探すこと。いいわね。』
『へ!?お、俺!?』
突然振られた勇輝は、驚きのあまり、目を大きく見開いた。
お母さんは、フッと笑うと、
『さすがのNo.1も、本命ともなると、適当には選べないわよ。
まぁ、せいぜい頑張りなさい。』
ピリリリリ…♪
再びお母さんの携帯が鳴った。
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