すごいよ、お母さん、 あの無敵の女王様、洋子主任と渡り合っているんだから。 しかも、一枚も二枚どころじゃない…それ以上に上手だ… さすが、多くの社員を抱える大企業の社長。 お母さんは、素早く帰り支度を済ませると、 『透、今度飲みに行かない?じっくり話そうじゃないの。それじゃ、優季、みんな。』 病室を出ようとするお母さんに、 「待って、お母さん!」 呼び止めると、ベッドサイドに置いた花束を持って、ベッドを飛び出した。