『さぁさぁ、主役のお姫様がケーキ食べたいってうずうずしているわよ。 ほらっ透、カットして!』 洋子主任に促されて、透オーナーは、慣れた手つきでケーキを綺麗に切り分けていく。 『さすが実家が、老舗洋菓子店「リヨン」だけのことはあるわね。相変わらず見事だわ。』 そう言う洋子主任だって、手際よく紅茶を淹れているし… でも、 えぇっ!? リヨンって言えば、行列ができる洋菓子店で有名なリヨンのこと!? さすが透オーナー、やはりタダモノではなかった。