『離婚してから亡くなるまで、毎年サロンに届けられたの。
私と優一さんは、お互い嫌いで離婚したわけではなくて、私のわがままで別れたのに、あの人の気持ちが嬉しかった。』
お母さんはそう言うと、そっと目頭を押さえた。
お母さんは、お父さんのことを今でも愛しているんだ。
良かったね、お父さん。
「私、子供ながらに羨ましかったの、お父さんとお母さんが。
だからこの花は、私にとって憧れの花だった。
いつか私もこの花が似合う大人の女性になりたい。
そして、お父さんみたいな人が現れてくれる…そう信じていた、けど…」

