何とかろうそくの火を吹き消すと、 『優季、お誕生日おめでとう。 これは、オーナーと洋子さんから。』 勇輝はそう言うと、持っていた花束を私に渡した。 花束は、黒味がかった赤いバラが29本。 『意外よね、野島のイメージ的にパステルカラーだと思ったのに、けっこう渋好みなんだから。』 主任、前に話したことを覚えていてくれたんだ。 透オーナー、洋子主任に言われて、バラを探すのにあちこち花屋さんを回ったんだろうな…