突然勇輝に振られ、ドキッとしたけれど、不安な表情を浮かべるお母さんに、私は笑顔で頷いた。
「ケーキを見て、すぐにお母さんの手作りだってわかりました。
こんなに素敵なケーキ、去年勇輝が作ってくれたケーキも嬉しかったけれど、
このケーキ…お母さんが作ってくれたケーキだなんて…
子供の頃に戻ったみたいで…戻ったみたいで、本当に…嬉しい…だから…だから…早く食べたい!!!」
話しているうちに、何だか胸がジーンとしてきて、涙が溢れてきそうだったから、食い気でごまかした。
『ったく、お前は色気ねえよな。』
呆れた顔をした勇輝がはぁーっと大きなため息を吐いた。

