もちろん、
わかっているよ…
このケーキを作ったのは…
『私!!!……なわけないでしょ?』
勇輝の言葉を遮って洋子主任が入ってきた。
『全く、せっかくケーキ作ってきたってナイフ忘れたなんて、間抜けもいいところよね───?
ほらっ、持って来てあげたわよ!』
洋子主任は、ナイフをテーブルに置くと、すぐ仕事に戻ると思いきや、
『そういえば、今そこでアンタのお母さん見かけたけど、もうここには来たの?』
何気ない一言を発した瞬間、勇輝の表情が変わった。
『洋子さん、急いで!!!
社長確保するから!!!早く!!!』
勇輝は洋子主任を連れて慌ただしく病室を出て行った。

