『勇輝さん、指名入りました、
宮園社長です。』


おいでになりましたか…


そう…


社長はあらかじめ来てもらうように俺が呼び出した。


といっても、売上げのためではない。


優季のことで、どうしてもお願いしたいことがあったから…


これが実現したら、優季だってきっと喜んでくれる…


そう思ったから。


「いらっしゃいませ。」


No.1らしくクールな笑みを浮かべながら、社長をエスコートしてVIPルームに入ったと同時に、


「すみません社長、お忙しいのにお呼び立てして…」


平身低頭に詫びる俺…


とても他の客には見せられない姿…。