主任は頷くと、 『そういうこと。 宮園社長は、バツイチということは公表しているけれど、子供についての話は透と勇輝以外には一切しなかった。 スキャンダルになって会社を追われることを恐れていたんだろうね。 それに会社のことでアンタを巻き込みたくなかった。アンタを守りたかったんだろうね。』 お母さん… やっぱりお母さんは、変わっていなかったんだね。 なのに、私… 知らなかったとはいえ、 ほんの一瞬だったけれど、お母さんを恨んだ。