『アンタは心配しなくてもいいのよ。 野島がここに入ることを望んだのは、宮園社長だから。』 「お母さんが?」 主任は頷くと、 『透の話によると、アンタのお母さん、会社での立場が危ないみたいなの。』 あ、危ないって…? 「な、何で?」 主任は、厳しい表情で、 『うまく言えないんだけど、会社の専務と常務がライバル会社と結託して、お母さんのことを失脚させて、会社を乗っ取ろうとしているみたいなんだよね。』 えっ… 「そ、それじゃ… だからお母さん、私にあんなこと…」