『勇輝、ボーッとしてないで、テーブルを回ってお客様にご挨拶してくるんだ。』 オーナーに促され、ひとつひとつテーブルを回ると、どの客も用意してきたプレゼントを俺に手渡す。 俺はそれを笑顔で礼を言いながら受け取る。 どのプレゼントも高級ブランドショップのラッピングが施された物ばかり。 恐らく中身は腕時計、アクセサリー、財布にバッグといったところなのだろう。 いくら高価な品物をプレゼントされても、俺は誰にもなびくことはない。 優季、 お前以外の誰にも…