『『『勇輝、お誕生日おめでとう!カンパーイ!!!』』』 グラスにはドンペリピンクが注がれ、華々しく俺のバースデー・パーティーが幕を開けた。 どこのテーブルにも、いつも以上に服装、アクセサリー、メイクに気合いの入った女性達が俺が来るのを心待ちにしている。 オープン前にケーキを届けに来た優季。 いつもと変わらない様子で仕事に行ったが、 あれはただの思い過ごしだったのだろうか。 一瞬、俺の頭を過ったのは、 優季は宮園社長のことを知っているのではないか…? まさか、 そんなわけないよな……?